Q 「賛美歌」と「讃美歌」の違いは何ですか?

A 漢字の表記が変わって、「讃美歌」から「賛美歌」へと変更されたのです。

 「賛美歌」とは「神さまをほめたたえる歌」という意味です。昔は、「讃美歌」と表記されていました。
 1956 年、国語審議会によって「同音の漢字による書きかえ」がすすめられました。それは昔の表現で難しい漢字を使っているものを、より分かりやすい簡単な漢字に置きかえようというものでした。
 その中に、「讃美」→「賛美」という項目がありました。だから、「讃美歌」を「賛美歌」と書きかえたのです。漢字の表記が簡単になっただけで、他には意味はありません。
 ただ、昔から使われている固有名詞は昔のまま表記されています。たとえば、本の名前として『讃美歌』、『讃美歌第二編』、『讃美歌 21』とか、『讃美歌委員会』などの名称などは、古い漢字をそのまま使っています。
 そのせいで、『讃美歌 21』を「賛美」しましょう・・・なんて紛らわしくなっています。あまり悩まずに、今は「賛美」、固有名詞で「讃美」となっているのは、そのまま使うと思っていただいてはいかがでしょう。