Q どうしてお祈りの時に「イエスさまの御名によって」と言うのですか?
A イエスさまが、神さまへのお祈りを中継してくださるからです。
旧約聖書の時代、人々は直接神さまの言葉を聞けませんでした。特別な人だけが、神さまの言葉を聞くことができたのです。その特別な人のことを「預言者」と呼び、「預言者」は神さまの言葉を「預かって」、人々に伝えたのです。
またお祈りする時も、「祭司」と呼ばれる特別な人にお願いして、代わりにお祈りしてもらっていたのです。
ところが、イエスさまが来られて、「預言者」に聞かなくても、神さまは語りかけてくださるよ、「祭司」に頼まなくても、直接神さまにお祈りすることができるよ、と教えてくださったのです。
その日には、あなたがたはわたしの名によって願うことになる。わたしがあなたがたのために父に願ってあげる、とは言わない。(ヨハネによる福音書 16 章 26 節/新共同訳)
自分でお祈りしてごらんなさい。神さまはちゃんと聞いてくださるよ、とイエスさまが教えてくださったのです。だから、お祈りするとき、「イエスさまの御名(お名前)によって」とつけ加えることで、ちゃんと神さまのもとにそのお祈りは届きますよ、ということでお祈りの最後に唱えています。