Q 「レント」って何ですか?

A イエスさまが苦しみを受けられた 46 日間のことです。

 イエスさまが無実の罪で十字架につけられて、息を引き取って墓におさめられ、三日目によみがえられたイースター。その日から数えて 46 日前のことを、イエスさまが苦しみを覚えられた「レント(受難節)」として過ごします。
 「レント(受難節)」は四旬節とも呼ばれています。レントの期間の 46 日間の内、6 回の日曜日(主の日)を除いて 40 日だからです。
 40 というのは、聖書では意味のある数字で、旧約聖書でノアの箱舟の時に雨が降り続けたのが 40 日 40 夜、エジプトを脱出して奴隷から自由になった人々が、荒野をさまよったのが 40 年、イエスさまが荒野で誘惑を受けたのが40 日間とよく使われる数字です。
 イエスさまの苦しみを覚えるレントにもこの 40 日というのを用いたのでしょう。
 レントの最初の日を「灰の水曜日」といい、人間がちりから造られ、再びちりに返る存在であることを思い起こしながら、受難節の始まりを覚えます。
 このレントから 7 本のろうそくを立てて、毎週一本ずつ消していきます。最後の一本が残った日曜日の週の金曜日にイエスさまは十字架につけられたのです。