Q 「キリエ・エレイソン」って何ですか?

A 「主よ、あわれんでください」という言葉です。神さま、救ってください」という意味です。

 賛美歌の歌詞で、「キリエ・エレイソン」という言葉が出てきます。これは新約聖書の言葉であるギリシャ語で、「キリエ」が「主よ」を表し、「エレイソン」が「あわれんでください」という意味から来ている言葉です。
 一同が群衆のところへ行くと、ある人がイエスに近寄り、ひざまずいて、言った。「主よ、息子を憐れんでください。(マタイによる福音書 17 章 14~15 節)

 「あわれむ」というのは、「かわいそうに思う。気の毒に思う。同情する」という意味と「慈愛の心で接する」という意味があります。
 上記のマタイによる福音書の場合、「主よ、どうぞ息子をかわいそうに思って、愛に満ちた心で接してやってください。かなうならば、私の息子を治してやってください。」という思いをこめた「キリエ・エレイソン(主よ、あわれんでください)」だったのでしょう。
 この「キリエ・エレイソン」は現在の賛美歌の中で最も古くから歌われてきた歌詞です。3世紀の頃にはお祈りとして使われてきました。『こどもさんびか(改訂版)』には27「キリエ・エレイソン」がのっています。