Q 「交読詩編」って何ですか?
A 旧約聖書にのっている「詩編」を交互に読むことです。
意外なことに、聖書には「賛美歌」がたくさんのっています。新約聖書で有名な賛美歌は「マリアの賛歌(マリアさんがイエスさまを身ごもったときに、神さまを賛美し、感謝のお祈りを捧げた言葉です。)」です。他にもたくさんのっています。
旧約聖書で有名な賛美歌は「詩編」です。詩編は 150 編からなる大きな賛美歌集で、昔は節をつけて、楽器で伴奏しながら「歌って」いたようです。詩編の最初に、「どのような調で、どのような楽器を使って歌う」という指示の残っている詩編もあります。
しかし、残念ながら現在の「詩編」には楽譜が残っておらず、どのようなメロディだったのかはわかりません。それでも、賛美歌だった時代のなごりで、今は詩編の「交読」を行っているのです。
それは詩編を歌うときに、先唱者(先に歌う人)がメロディを歌って、会衆がその節を真似して歌っていく、という形式が多かったためです。
だから今でも詩編を「交読」しています。先に司会者が読み、二文字下がった所を会衆が読むという「交読」のスタイルは、「詩編」が歌われていた時代からの伝統なのです。